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治療を受けた動物たち

● 消化管内異物
原因は単純ですが、恐ろしい病気があります。
それが今回紹介する「異物による消化管閉塞」です。
<リスクの多い動物腫>
一般的には、大型犬の仔犬の時期に多いと言われますが、異物を飲み込めばどんな場合にも起こります。

犬ではすべての癌の6%が口腔内腫瘍で、癌全体で4番目に多い癌です。猫では癌全体の3%を占めます。

普段から「何でも口に入れてしまう」癖などには、十分に注意してください。
<診断>
レントゲン検査や消化管造影検査、内視鏡検査が有用です。
<治療>
異物が小さなもので、胃にとどまっていれば、吐かせるだけで大丈夫なケースもありますが、多くの場合、全身麻酔下での、内視鏡を用いたの摘出や開腹手術による摘出が必要となります。
<症例>
Gレトリバーのレオナルド君は、元気だけども嘔吐するとのことで来院されました。

「どんな性格ですか?」と質問すると
「毛布なんかをかじる癖があり、何でもよく口にする。」とのことでした。

レントゲン検査の結果、拡張した腸管が認められ、また、石ころらしきものも確認できました。
消化管内異物
嘔吐は少しおさまっていたものの、腸閉塞が疑われました。
そこで、バリウム造影検査を実施しました。バリウム造影検査で、十二指腸〜空腸にかけて顕著なバリウムの停滞が認められました。よく見るとタオルのように見えます。
つまり、異物による腸閉塞を疑う所見です。
消化管内異物
まず、内視鏡を用いて異物を取り出そうと試みました。
残念ながら、腸から胃までは、移動できましたが、胃から取り出すことはできませんでした。
消化管内異物
これは胃内にあるタオルの写真です。
そこで、開腹手術を行い、胃からタオルと石を取り出しました。
また、腸の別の部分にもタオルが詰まっていることが確認され、摘出しました。
幸い、腸管の壊死などは認められず、無事に手術を終えました。
1週間後、再診に来られたときには、嘔吐もなく元気にやっているとのことでした。
<最後に>
異物による消化管閉塞は、飼い主さんが少し注意してあげることで、発生を未然に防ぐことが可能な病気です。
ワンちゃんが生活する場所、特に床には、できるだけものを置かないようにしてください。
また、猫の場合は、ひもで遊んでいるうちに、飲み込んでしまい、腸閉塞を引き起こすことが多いので、ひもや糸などで遊ばさないように注意してあげてください。

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